ザ・チェインスモーカーズは昨年、XS NightclubやEncore Beach ClubでレジデンシーDJを務めたほか、様々な音楽フェスにも出演し巨額の報酬を得た。
本年度のランキングの登場メンバーで、最も多忙を極めた一人が4位のスティーヴ・アオキで、1年間で200以上のステージをこなしていた。アオキは1晩に数十万ドルを稼ぎ、ストリーミングやブランドとのエンドースメント契約からも多大な収入を得た。
アオキはディーゼルやサムスンと契約を結び、自身のミュージック/ファッションブランドDIM MAKも運営し、年収は3000万ドルに達した。
「この結果を残せたのはハードワークの結果だが、どのくらい稼いだかは意識していない。大事なのは自分のカルチャーやコミュニティを築いていくことだ」とアオキは述べている。
本ランキングの上位10組の年収の合計は2億7200万ドルで、昨年の2億6000万ドルから上昇した。増加分の大半は、昨年から収入を2倍近く伸ばし、4000万ドルで2位に入ったマシュメロによるものだ。
一方で、マネージメント企業NKSFBのWayne Kamemotoによると「この分野の成長率は頭打ちで、DJのギャラの平均額は減少している」と述べた。「ただし、著名DJたちには依然として高額なギャラが支払われている」
ランキング上位のDJの多くはラスベガスのアクトから多額の報酬を得ているが、新人DJにとってラスベガス公演の実現は、年々厳しいものになりつつある。今年1月にHakkasan Groupでのレジデンシー契約を延長したアオキは「大手のクラブは新人のブッキングにあたり、以前よりも厳しい基準を設けている」と話した。