これにより同店は、観光客向けのアピールを高め、昨年と同じ成功を再現しようとしている。
セルフリッジズは既に600アイテムの販売を開始しているが、9月2日からは3500アイテムまで拡大する。7月から販売を開始した商品には、55ドルで販売される「自転車に乗ったサンタクロース」の飾り物や、122ドルの「ヨガをするサンタ」が含まれるが、既に品切れ間近の状態だ。
セルフリッジズの早期クリスマスセールは毎年恒例となっている。持株会社のWhittington Investmentsが運営するセルフリッジズは「今年の英国のクリスマス商戦に一番乗りを果たした」と述べている。
同デパートでクリスマス部門を担当するバイヤーのEleanor Gregoryは、早期クリスマスセールは売上増大につながると述べた。「世界中の人々が店につめかけ、ロンドンのサマー・ホリデーでしか買えないアイテムを購入していく」とGregoryは話した。
「当社の夏のクリスマスショップは、伝統的な年末商戦に飽き足らない、顧客らの需要に応えるものだ」とGregoryは続けた。
セルフリッジズが昨年10月に発表した2018年の通期決算は、売上高が前期比11.5%増の17億5000万ポンド(約2590億円)で、12年連続の売上増となった。英国の小売業界全体の景気が落ち込む中で、セルフリッジズは中国語対応のサイト構築やアプリ開発などのデジタル投資を活発化させ、観光客にアピールを行っている。