エンゲージメント経営コンサルティングサービス「TUNAG」を展開する、スタメン代表の加藤厚史は「人と組織の重要性」について、こう語る。彼は新卒で名古屋のテレビ局に入社し、その後、名古屋に本社を置くITベンチャーへと転職。そこで役員として上場を経験した人物だ。
新規事業の立ち上げや人事の仕事に携わり、「事業はどのように立ち上がり、成長していくのだろうか」と試行錯誤する中で、なにかと注目されがちな「ビジネスプラン」よりも、「人と組織」が会社にとって重要だと感じたという。
また、自分自身にとっても、ビジネスプランを磨くより、人と組織を強くしていくやり方が合っていると感じた。「商品側」よりも、「内側」を固めることのほうが得意であり、その強みによって、強いチームを作り、事業を成長させることができたと語る。
「単純なモチベーションではなく、社内をいかに活性化するか、つまり社内の『エンゲージメント』を、仕組みとしていかに上げるかを考えるようになったのですが、会社が何かを施したり、環境を整備してあげたり、待遇を改善するだけではダメだと気づいたんです。
私たちは『エンゲージメント』は『会社と従業員』という縦の関係と、『従業員同士』という横の関係、それぞれの関係に間にある信頼がベースになっているのではないかと考えています。そこから、『人と組織』のエンゲージメントを領域とする会社を作りたいと思い立ちました」(加藤)
そうした想いからスタメンはスタートした。「スタメン」とは「Star Members」の略であり、社名には社員一人ひとりが「Star」のように光り輝く存在となり、そんな「Star」が集まる会社にしたいという意味が込められているという。