テック系ジャーナリストが「シード向けVC」に参画を決めた理由

(左から)Coral Capital 創業パートナーの澤山 陽平、パートナー兼編集長としてCoral Capitalに参画した西村賢、Coral Capital 創業パートナーCEOのJames Riney


日本のスタートアップエコシステムを1兆円規模に

ジェームズは西村について、「ずっと友人として関わってきたのですが、彼はテクノロジーおよびスタートアップ業界の重要なキーパーソンだと思っている」と語る。だからこそ、編集長を誰にするか考えたとき、真っ先に西村の顔が浮かび、彼に声をかけたと言う。

また、西村はコーラルキャピタルについて、こう語る。

「第三者としてコーラルキャピタルのコンテンツを見ていく中で、コンテンツマーケティングは自社のプロモーションのようなニュアンスがある。それも当然大事なのですが、彼らは別のVCと対談していたり、起業家向けにVCの考えを発信したりと、業界全体の透明性やリテラシーをあげることに貢献している。それが見えていたからこそ、自分もそこに加わってスタートアップエコシステムに貢献したいと思ったんです」

コーラルキャピタルが目指すべき姿として、ジェームズが挙げたのは米国トップVCの「アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)」。彼らはブロク記事のほか、ポッドキャストの番組でテクノロジーのトレンドについて解説している。

「ここ数年で日本のスタートアップエコシステムは成熟したと言われていますが、個人的にはまだ足りないと考えています。1兆円規模の産業に伸ばせるだけのポテンシャルは間違いなくある。日本のスタートアップエコシステムを世界レベルにしていくためには、情報の質をもっと向上していかなければいけない。西村がコーラルキャピタルに参画してくれたことで、さまざまな観点から日本のスタートアップエコシステムに良い影響を及ぼせると思います」(ジェームズ)

文=新國翔大

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