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アイルランドの18歳が、水からマイクロプラスチックを取り除く研究で、5万ドル(約543万円)の賞金を獲得した。

グーグルは2011年に世界中の13〜18歳の学生が参加できる科学コンテスト「Google Science Fair」を始動させ、グランプリ受賞者には賞金5万ドルを用意している。このコンテストにはLEGOやヴァージン・ギャラクティック、ナショナルジオグラフィック、Scientific Americanも協賛している。

今年のグランプリに輝いたのは、アイルランドの18歳のFionn Ferreiraだ。彼は水からマイクロプラスチックを除去する研究で成果を収め、その業績を讃えられた。

海洋汚染を引き起こすマイクロプラスチックは直径5ミリ以下の微細な粒子で、石けんやシャワージェルなどの日用品に含まれているほか、衣類の洗濯で発生することも確認されている。

マイクロプラスチックは海に流れ込み、魚が飲み込むことで結果的に人間の口に入ることになる。Ferreiraは、磁性流体と呼ばれる油とマグネタイト(酸化鉄粉末)で構成される無毒の磁性液体を使用して、水からマイクロプラスチックを抽出するための新しい方法について研究した。

その結果、磁性流体にマイクロプラスチックを引きつけることに成功し、水を浄化できることを確認した。1000回のテストを繰り返した結果、あらゆるタイプの水から87%の確率で、プラスチックを除去できたという。中でも最も有効だったのは、洗濯機が発生させる水の浄化だった。

Ferreiraは今後、彼の研究の成果を水の浄化システムに応用したい考えだ。これが実現すれば、マイクロプラスチックの海への流入を食い止めることが可能になる。魚たちがプラスチックを飲み込むことを防げれば、大きな前進がもたらされる。

現在18歳の彼は、既に科学分野で様々な業績を収めている。FerreiraはアイルランドのプラネタリウムのSchull Planetariumのキュレーターを務め、3言語を流暢に話し、これまで12個の科学賞を受賞している。MITは小惑星34497に彼の名にちなんだFionnferreiraという名前を与えている。

編集=上田裕資

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