アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

Monday.com創業者のRoy Mann(左)とEran Zinman(右)(Monday.com提供)

イスラエルから新たなユニコーン企業が誕生した。ビジネス管理ツールを提供する「Monday.com」だ。テルアビブ本拠の同社は7月30日、Sapphire Ventures が主導した1億5000万ドル(約163億円)のシリーズD資金調達の完了を宣言した。

Monday.comの評価額は、約1年前の資金調達時に5億5000万ドルとされたが、関係筋によると今回は19億ドル(約2062億円)の評価を得たという。同社は世界の業務ソフトウェア分野で最も企業価値が高いスタートアップとなり、イスラエルのスタートアップとしては最高額の企業価値を誇る企業となった。

「デジタル化が進むなかで、人々はより良いソリューションを求めている。当社には巨大なチャンスが広がっている」と共同創業者のRoy Mannは述べた。MannとEran Zinmanは2014年に当初は「dapulse」という企業名でMonday.comを立ち上げ、2018年11月にMonday.comに社名を改めた。

Monday.comの有料顧客数は8万社に及び、1年前の3万5000社から急上昇した。同社のツールはアディダスやサムスン、WeWorkなどの大手も採用しており、年内に150以上の外部ツールとの連携を実現する計画だ。

「様々なツールとの連携によりMonday.comを、最高のコミュニケーションツールに仕上げたい」とZinmanは話した。

今回の調達を主導したSapphire VenturesのNino Marakovicによると、Mondayの年間売上は1800万ドルから、2018年には5000万ドルに成長したという。さらに今年は1億2000万ドルへの到達が予想される。「売上やユーザー数の拡大ペースは、類を見ないスケールといえる」とMarakovicは話した。

CB Insights のデータによると、Mondayはイスラエル本拠の非上場企業としてはハードウェアメーカーInfinidatを抜いて、最も企業価値が高い企業になった。イスラエルで創業されたWeWorkやタニウム、レモネードの企業価値はMondayを上回るが、これらの企業は米国に本拠を置いている。

イスラエル本拠の広告テクノロジー企業ironSourceの売上は、Mondayを上回るが、同社の企業価値は15億ドルとされている。

業務管理ツール分野では昨年11月にAsanaが15億ドルの評価を得たほか、Airtableが10億ドル強、Notionが8億ドルの評価を得ている。

Mondayは現在265人を雇用し、テルアビブとニューヨークにオフィスを構えている。同社は最近になってポルトガル語版に加え、スペイン語版やドイツ語版、フランス語版の提供を開始した。

Mondayの創業チームは今後のIPOも視野に入れているが、明確なスケジュールは開示していない。

編集=上田裕資

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい