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「社会とはなんだろう。町とはなんだろう」

自分の頭で何度も考えるうちに、「もっと社会に関わりたい」「社会の仕組みを作る側に回りたい」という思いが芽生えました。

この震災を機に、私の人生は大きく変わりました。それまでは、社会に対して物申すことは「カッコ悪い」と思っていたのに、「これからはもっと発信していかなければいけない」と考えるようになったんです。

大学2年生の時には、社会に関心のある学生たちを100人ほど集めて議論するイベントを企画しました。東京、仙台、名古屋で5回ほどイベントを開くと、大学の枠を超えた同世代の友人が全国にできました。

イベントだけでは物足りなくなった私は、「いつでも集まれるサロンを作りたい」と考えるようになりました。資金のあては、まったくありません。それでも私は常日頃から「サロンを開きたい」と周囲の人たちに言って回りました。


20代のころ、サロンを開いた藤沢烈

20代は、「壮大な空振り」をできる時期です。言うのはタダだし、失敗してもいい。実現可能性に関係なく、自分のやりたいことを言い続けていれば、きっと協力者が現れます。それがU30時代の特権です。

私が夢見たサロンも、幸運なことに97年にスポンサーが現れました。そこからは開店準備に没頭し、もともと週に1度行けばいい方だった大学にはますます行かなくなりました。3年目に留年すると、その後2年間は休学してサロンの営業に力を注ぎました。

東京の王子に「狐の木」というサロンをオープンしたのは98年4月1日です。毎週のように政治家やベンチャー企業家を招いてイベントを続けるサロンの収支はトントンでしたが、経営的に成功したとはいえません。結果的に3年で閉店することになりました。

7年かけて大学を卒業

サロンの経営に失敗した後は、大学に戻って経営系のゼミに入りました。社会に関わる活動をやりたくても、お金をうまく回せなければ続かないと痛感したからです。

結局、私は7年かけて大学を卒業し、2001年、26歳の時にマッキンゼー日本支社に入りました。入社の理由は経営を現場で学びたかったことと、「サマーインターンの2週間で10万円もらえるのはいいな」と思ったからです。笑われるかもしれませんが、事実だから仕方ありません。

文=畠山理仁 写真=小田駿一

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