小泉:Makuakeは、きちんとしたカタログ雑誌のような感覚ですごく面白い。Makuakeにはキュレーターがキュレーションしたものが載っているので、信頼感がある気がする。この映画のためにMakuakeさんでプロジェクトを立ち上げたいと思い、前からちょこちょこサイトを見ていて、実際、私自身も3つのプロジェクトを支援しているんです(笑)。
見ていて、すごく楽しめる。便利で欲しくなるものがたくさんある。そういう楽しみを持ってMakuakeのサイトを見る人たちがいる中で、私たちが映画を作っていることも、その信頼の中に入れてもらえたら、私たちもしくは監督、俳優たちとは関係のない人たちにも映画をアピールすることができるんじゃないか。
そんな感覚があり、Makuakeを使うことにしました。個人的にはスターのファンクラブに入る感覚に近いのかな、と思います。
他の人よりも先に情報が来たり、そのファンクラブ会員しかもらえない会報誌が来たりする。そうすると嬉しくてより応援したくなる。その感覚は年齢問わずに楽しめるものだと思います。
豊原:昔、映画に対して一般投資家を募るのはすごくいいアイデアだと思っていたんですけど、これだけクラウドファンディングが身近なものになると思っていなくて。当時はどうやったらいいかな、と考えたこともありました。こうして手軽にサポーターを募れる仕組みがあることは非常に有難いですね。
オール和歌山ロケで行われている映画の宿泊先で行われた今回の取材。豊原が考えていることに対して、小泉が彼の言葉を補足するように言葉を紡ぎ出す。取材中の光景に2人の関係性が垣間見えた気がした。2人は新たに立ち上げた映像制作プロダクションを通して、どんなことを実現しようと思っているのか。後編につづく。
【作品情報】
映画『ソワレ』
主演:村上虹郎、芋生悠
監督・脚本:外山文治
2020年全国公開
(配給:東京テアトル)