フォーブス ジャパン編集部 エディター


もちろん私たちはまだまだ勉強が足りないですし、分からないことも多い。それでも日本のエンタテイメント業界に感じていた疑問は解消していけるんじゃないか。そして、私たちの背中を見る下の世代の俳優、女優たちはもっと自由になれるんじゃないか。

近頃、日本の芸能界においてもお客さんは前から感じていた疑問点が露わになっていて、俳優、女優と事務所の関係性は変わっていくでしょうし、インターネットによってテレビ業界、映画業界にも変化が生じ始めている。

そうした事実を踏まえると、私たちの考えてることは間違っていないという自負は持っていまして。そのタイミングで映像制作プロダクションをつくり、映画『ソワレ』を制作しているのは絶対に間違いじゃない。そう思っています。

映画は中身が面白くなければ、指さされて笑われるだけです。だからこそ、「面白いものを作る」という根本に立ち返らなければなりません。

初めてプロデューサーとして映画制作に関わる中で、いかに自分が未熟であり、分からないことが多いか、厳しい現実を目の当たりにしているわけですが、それでも豊原や小泉が少しずつ映画業界に疑問を持って新しいことに取り組んでいる、その背中を見せるだけでも何かを変えていける。そんな風に思うんですよね。

「遊び場」を一緒につくってくれる応援団が欲しかった

──今回、クラウドファンディングを活用しようと思った意図は何だったのでしょうか?

豊原:一般の人が、いろいろなものに投資するシステムは昔からあったと思います。それがインターネットの時代になり、入り口から出口までがわかりやすく、投資の金額も少額から高額まで見えやすくなっている。

そしてMakuakeが面白いと思ったのは額の大小に関わらず、書籍や映画、料理など何であろうが、「なぜこれをつくっているのか」に共感してもらわないといけない、ということ。

「新世界合同会社」という社名には、ひとつの閉じた世界で私たちは遊んでいる人間であり、新しい遊び場、新しい世界を作っているという意味合いも込められているのですが、私たちはそこをもう少し知ってもらいたい、大きくしたい。その応援が欲しいわけです。

「その遊び場をもう少し大きくしていいですよ」というサポーター(支援者)が現れる。そして、「支援する代わりに中で遊んでいることをもう少し面白く見せてくださいね」という期待に私たちが答える。

基本的には閉じている世界なのですが、お客さんとの架け橋を作ってくれるMakuakeは面白いと思い、使ってみることにしました。


文=新國翔大 写真=小田駿一

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