3. 結果を重視する
結果志向のスタートアップは、期限と約束を守ることを重視する。こうしたスタートアップはユニコーンになる可能性が15%高く、倒産する可能性が20%低い。今回の調査からは、部下や投資家、顧客が何を必要としているかに焦点を当てることが、成功を導くアプローチだということが示されている。あなたのビジネスモデルがまるでルーブ・ゴールドバーグ・マシンのように見える場合、企業文化は混乱に支配されてしまっている。
私は、こうした作り込み過多の原因が、よくある病気である“起業家炎”にあると考えている。症状には、複雑な部分に没頭したいという強い願望と、成果を基準として考えられないことが含まれる。ソーセージの作り方が重要であることには異論はないが、顧客や投資家にとって最も重要なことは何だろうか? 機関室や、船の向かう方向には気を配っているだろうか?
あなたの会社が細部に関することだけによって動かされているとしたら、船は氷山にぶつかるかもしれない。リーダーは、結果を強調することで真の効果が得られることを理解している。
自問すべきこと
成功できるか不安なら、次の3つの重要な点について、自社がどの位置にあるかを自問しよう。
1. 短期的な成功が犠牲になるとしても、自社の信念を貫くか? さらにフォローアップとして、自社の価値観のなかで重要な要素は何か、という問いも考える。
2. 自社にとって主要な成果と最も重要なプロセスを並べた表を作る。自分にとってより重要なのはどちらか? それはなぜか?
3. 実行すべきだがまだできていないことのリストを作る。前進を妨げているのは何か? 完璧を求めているのなら、完璧になるまで待つことと、今すぐ一歩を踏み出すことにより、それぞれ事業にどのような影響があるか? その行動の結果を受け入れ、自分が持つ期待を調整することで、行き詰まりを防ぐことができるだろうか?
ビジネスは人生と同様、バランスが重要だ。毎日新たな発見がもたらされるスタートアップに関してはなおさらだ。リーダーは成功のプロセスと指針を作り上げるが、そのレシピを知っている人はいない。あなた自身が書き上げて実行に移し、毎日それを実践していかなければならない。プロセスに焦点を当てることが大事だということは誰しも理解している。だがこの最近の調査によると、真の価値は、自社や顧客、投資家にとっての成果を考えることで初めて生まれるのだ。