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スタートアップ800社以上を対象とした最近のアンケート調査によると、新興企業の成功の原動力となるのは、妥協のない企業文化だ。

独企業バンチ・ドット・エーアイ(bunch.ai)が被雇用者3万4000人を対象に実施したこの調査では、スタートアップがユニコーン(評価額10億ドル以上の企業)になるのか、それとも生き延びるのか、あるいは破綻するのかを予測する指標が主に3つあることが示された。

1. 会社の信念を貫くこと

調査では、「チームの短期的な成功が損なわれたとしても」常に正しいことをするか、との質問に対し、ユニコーン企業の半分近くがそうすると答えた。これを見れば、会社の信念を貫くことがユニコーンを作る上で大きな影響力を持っているように思える。

ただ、そうではない場合もある。

驚くべきことに、高潔な信念を持つ企業の23%が投資家から得た資金を全て失う傾向にあった。信念を持っていてそれを貫いているということが、成功を収める企業文化構築の鍵であるというわけではなさそうだ。

必要なのは、正しい信念を持つことだ。では、リーダーや起業家が持つべき正しい信念とは何なのだろうか? また、成功を収める文化とはどのように定義されるものなのだろうか? 『Culture Killers(文化を殺すもの)』の著者で、ヒューストン郊外在住のリーダーシップコンサルタント、タビサ・レーザーは「起業家は、致命的な習慣に気をつける必要がある。パターン化した信念は、成功をけん引することもあれば、間違ったものを追求する企業を作ることもある」と述べている。

2. 細かいことにとらわれない

英語には「the devil’s in the details(悪魔は細かい部分にいる)」ということわざがある。スタートアップ企業では、こうした細部が地獄のような状況へと直結する場合がある。人工知能(AI)を活用した今回の調査では、詳細を気にし過ぎるスタートアップは失敗の確率が21%上がることが示されている。

私は数千人の起業家と創業者に対するコーチングを通し、ある強い結論に達した。それは、最もシンプルなメッセージが、最も強力なものになるということ。私は、細かい部分にとらわれて方向性を見失ってしまうイノベーターや先見者を目にしてきた。そうなれば、投資家も失うこととなる。

完璧を目指すのは崇高な目標だが、あなたは完璧ではなくとも素晴らしい出来に満足できるだろうか? 完璧になるのを待っていてはきりがないし、完璧な人など存在しない。不可能を追い求めているうちに、競合企業に先手を打たれたり、顧客が離れたり、投資家が資金をあなたの企業からフィンテックへと移したりするかもしれない。起業家に必要なのは、リスク耐性だ。そのスキルを、実行に移す意思と合わせれば、完璧なコンビネーションとなる。

編集=遠藤宗生

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