ビジネス

2019.07.29

日本のカーシェア利用者、未来の使用法への道示す

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カーシェアリングの収益構造は2段階に分かれており、初期費用は非常に低く抑えられている。レンタル時間に応じた料金を魅力的な低価格にして競合に対抗し、移動距離に応じた料金での収益を期待しているのだ。

しかし新たな使い方が浸透すると、従来のビジネスモデルを守ることは難しくなる。車を安価な荷物置き場として利用することを許容してくれるカーシェアリング企業は、利用者がおいっ子の卒業式へ出席するために実際に運転する車をレンタルする際にも選ばれる会社になるだろう。

価格や利便性の変化により新たに生まれた使用法は、将来の新しい市場を示唆するものだ。

ありがたくも自社製品を「過度に使用」してくれるユーザーを持つ企業が直面する本当の課題は、自社に迫る未来を認知し、時機を逃さず適応して、利用者のニーズや行動に応える市場リーダーとなれるかどうかだ。

編集=遠藤宗生

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