マーケティング感性を磨いて時代を読む

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個人や小さな会社が、ブログやSNSで簡単に情報発信ができる時代になりました。世の中にある情報の量は、日々増大しています。あふれるほどの情報過多の中でも、世の中では日々ヒット商品が生まれ、人気インフルエンサーが次々と頭角をあらわしています。

多くの人や企業が情報発信をする中で、なぜ一部のものや人だけが人を集め、ヒットできたり影響力を持つことができたりするのでしょうか。その理由は、彼らの発信する情報や存在を、世の中の人たちが無視できないからです。無視できないから、埋没せずに目に留まるのです。

実は私たちがそれらを無視できない理由に、あなた自身やあなたの商品を、世の中で埋もれさせずに無視できなくするためのヒントが隠されています。

なぜ、有名人を起用するだけでは注目を集めるのが難しいのか?

私は広告代理店で10年間戦略プランナーを担当してきました。広告会社といえば企業や商品のキャッチコピーを作ったり、CMを作ったり、それをテレビや新聞などのメディアに流す仕事というイメージを持たれる方も多いかもしれません。

もちろんそれも広告会社の仕事ですが、広告を作ったり流したりしていく前に、そもそもどんな内容を誰に対して、どんな手段で発信するべきかということを、マーケティングを使いながら戦略立てておく必要があります。

たとえ筋金入りの自信作の新商品で、大人気のタレントを起用しても、それだけでは商品が売れずに失敗するということはよくあることです。そういったときは大抵、戦略が間違っているのです。まさに、市場に合わせて戦略を立ててクライアントの商品を世の中から「無視させない」ための「コミュニケーション」のすべてを設計するのが私の仕事なのです。

最近、優秀な人材が集まらないと嘆いている中小企業の社長さんとお話しした時に、「採用もコミュニケーションのひとつですので、最近は弊社で採用のコミュニケーションを受注することも増えているんですよ」とお話したら「採用が、コミュニケーションだって……?」と全く理解してもらえなかったことでカルチャーショックを受けました。

私たちの業界で当たり前にコミュニケーションだと思っていたことが、世の中ではそうではないのだとしたら、ぜひそれを伝えていきたいと思ったというのがこのコラムを開始しようと思ったきっかけです。

文=阿佐見綾香

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