ジョンソンはおよそ30年の間に、下院議員、ロンドン市長、外相として得た報酬の他に、講演者、作家、新聞のコラムニスト、大家として高額の収入を得てきた。議員の利害関係登録簿によれば、ジョンソンは外相を辞任した後の昨年9月から今年6月までの間に、およそ78万ポンド(約1億540万円)を稼いでいる。
一方、ジョンソンは外相だった当時、年間14万1000ポンドという閣僚給与では、家族への責任を果たすことができないと不満を漏らしていると報じられたことがある。首相の給与は年間15万ポンド。この金額でジョンソンは今後、家計を支えていくことができるのだろうか?
高額の副収入
ジョンソンは2017年9月以降、以下の副収入を得ている。
・45万ポンド:昨年11月から今年6月までに得た講演料。シティグループ、インドの英字紙インディア・トゥデイのイベントや、スイス経済フォーラムなどで合計10回の講演を行っている。イベントはいずれも、2~3時間で終了。
・27万5000ポンド:昨年7月から今年7月までの英紙デイリー・テレグラフのコラムの原稿料(月額およそ2万3000ポンド)。
・4万9642ポンド :2017 年9月から今年6月までの印税と前払い金。その他、英国の新聞社アソシエイテッド・ニュースペーパーズやニューズUK、英週刊誌スペクテイター、米紙ワシントン・ポストから、原稿料として合計4500ポンド以上を受け取っている。
・ジョンソンはその他、前妻のマリナ・ウィーラーと共同所有するロンドンの住宅から家賃収入を得ている。ウィーラーと暮らしていた家はロンドン北部のイズリントンにあり、375万ポンドで売りに出されている。英紙ザ・サンによれば、買い手がつけばジョンソンは、70万ポンドを受け取ることになる。
また、イングランド南西部のサマセットにある不動産の所有権の20%以上を保有している。
・昨年ジョンソンは、25年間連れ添ったウィーラーと離婚。現在は交際中の保守党の元広報責任者、キャリー・シモンズとロンドン南部の彼女のアパートで暮らしている。
報じられているところによれば、ジョンソンはダウニング街の首相官邸に新たに家具をそろえてほしいと要求している。離婚にあたり、家族が所有していた家具は全て、ウィーラーが引き取ったためだという。