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内定が出ないのは能力不足が原因ではない 

内定が出ない学生は、能力がないのではありません。「考えていない」だけです。自分のやりたいことについて、「なぜ?」と何度繰り返し質問されても答えられるくらい考え抜いて欲しいです。あまりしつこく聞きすぎると圧迫面接という捉え方をする学生さんもいますが、人に興味があるから知りたくなるんです。一緒に生まれ育ったわけではないので、聞かなければ分かりませんよね(笑)。

ファーストリテイリングも、本質や「なぜ」を問う会社です。「なぜ」今その行動を起こそうとしているのか、「なぜ」その方向へ向かって行くのか。このように物事の本質を問い、考え抜き、変革に挑戦し、様々な部署を巻き込んでチームとして結果を出せる人が活躍します。

では、就活において問うべき「なぜ」は何か。それは、「自分はどういう人生を歩んでいきたいのか?」という事だと思います。

その本質を考えずに始めてしまうと、「〜がいいから」といった簡単な理由で企業を選んでしまいます。なぜ働くのか、働く目的を達成できる仕事は何なのか、その仕事ができる企業はどこなのか、という順番で考えていくと何かヒントが出てくるかと思います。もしかしたら企業に就職する以外にも、公務員になる、起業するなど違う道も見えてくるかもしれません。

日本の学生の場合、1回目と2回目の「なぜ」にはみんな答えられるんですよ。「なぜユニクロに入りたいのか」や「なぜそう思ったのか」など。でも、3回目で詰まってしまうことが多い。自分のことを聞かれているのに。

一方、海外の学生は面接官が繰り返し「なぜ」を求めてもちゃんと答えられるんですよ。そこまで考え抜いているならば、入社後も本質を捉え、物事をしっかり考え抜くことができると思える。また、彼らは我々が掲げるビジョンに共感していることが多いので、服を通して世界をより良くしていける確率が高いと判断し、採用することができるんです。

大事なのは知識の量じゃないのです。「なぜ」の答えを突き詰め、普段から物事を考え抜く癖がついているかどうかです。

構成=裵麗善(ぺ・リョソン) 写真=帆足宗洋

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