精神科医も驚いた、DeNA x 産総研によるメンタルプログラム

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川野泰周先生

プログラムでは最終的に、臨床研究への参加希望者のオリエンテーションと併せて、社員向けに開催した川野先生のセミナーを実施。マインドフルネスのメソッドを取り入れ、公私のパフォーマンスを高めたいという多くの社員が集まり、大盛況となりました。

臨床研究への参加者に行ってもらったのは、次の4点です。

・歩くときに歩くことに意識を向ける
・食べる時に食べることだけを意識する
・リラックスタイムに呼吸を意識する
・仕事に取り掛かるとき気持ちを切り替える

これらを毎日、実行できる時間に行ってもらいました。慣れるまではこちらで用意したオリジナルのコンテンツを聴いてもらい、少しずつ生活に取り入れてもらいました。

私も被験者の1人として参加したのですが、主観的に自分の心の状態を調べられる、精神科でも用いられる調査用紙へ毎週記入したほかに、フリッカーテストという光の点滅の見え具合で疲労度を図る検査では、客観的な評価や自律神経測定を行うなど、かなり本格的な検証となりました。

先月、その結果を、川野先生の立会いのもと、産総研の方から説明を受けました。専門用語が多くて難解でしたが、川野先生によれば、今回の成果は過去に例を見ない、目覚ましいものだったようで、普段は冷静沈着な先生がたいそう興奮されていました。

専門家をもびっくりさせる今回の取り組みは、社会的にも価値あるものになったのではないかと、現在、産総研がまとめてくれている論文に期待しているところです。

*1:https://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/bluebacks/no4/index.html

連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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文=平井孝幸

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