マックス・フェルスタッペン選手が乗るレッドブルF1マシンに貼ってある「ASTON MARTIN」のロゴを見て、何の関係があるか疑問を持つファンにも、これで明確にわかるはずだ。F1マシンからフィードバックされたエアロ、特にダウンフォース効果と、8速デュアルクラッチのトランスミッションがヴァルハラに付いている。
キャビンはコンパクトではあるが、身長185cmでも運転席に座り込むことができる。乗り降りを楽にしてくれているのが、ルーフセクションごと前方に開くガルウィングドア。またコックピットのデザインは、本格的なルマン・マシンのような四角いステアリングホイールを採用し、上品かつシンプルで、運転に集中できる室内になっている。
ヴァルハラの生産は500台限定で、2021年のデリバリー開始を予定。アストンマーティン・ジャパンの関係者によると、価格は1億5000万円ほどを想定しており、すでに日本でも15台ほどのオーダーが入っているという。この記念すべきボンドカーに乗りたければ、今が買いだ。
007のファンに、ここだけの秘密の話をお伝えしておこう。最新作には初ハイブリッドのヴァルハラが当然登場するが、アストンマーティンの最高傑作のDB5と、1985年式のV8ヴァンテージも顔を見せる。さあ、見る楽しみが3倍に増えたね。
連載:国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
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