国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

アストンマーティン「ヴァルハラ」

来年春に公開予定の「007」新作は、2つの意味でとても画期的な映画になりそうだ。一つは、英国の黒人女優のラシャーナ・リンチが007役を演じること。もうひとつは、ジェームズ・ボンドがアストンマーティン「ヴァルハラ」というハイパーカーに乗ることだ。

ここで重要なことを説明しておこう。ラシャーナ・リンチは、新ジェームズ・ボンドになるのではなく、彼女は「007」というボンドのコードネームを引き継ぎ、現在007役のダニエル・クレイグは、エージェントを引退したボンドとして登場するという。先週、黒人の女優が007になるというこのニュースが世界中に流れると、多くの人の目が点になり、賛否両論が湧き上がった。


英国の黒人女優のラシャーナ・リンチ by gettyimages

しかし、次作でジェームズ・ボンドが乗るヴァルハラについては、全世界が納得した。

そのボンド・カー「ヴァルハラ」は、7月22日に日本で初公開された。2017年に発表された「ヴァルキリー」に続くミドシップのハイパフォーマンスモデルであり、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズと、レッドブルF1で有名なデザイナー、エイドリアン・ニューイ氏とのコラボレーションによって開発された。

すでに今年3月のジュネーブ・モーターショーで「AM-RB 003」として発表されていたが、今年6月に「ヴァルハラ」というネーミングが正式にアナウンスされた。その名前も格好いい。北欧神話で「戦士の楽園」を意味するネーミングが与えられたこの車は、カーボンファイバー・ボディの軽量構造とF1マシン並みの空力抵抗を採用している。

今回のヴァルハラで、アストンマーティンは今までのフロントエンジン搭載のロングノーズのデザイン傾向から覆って、ミドシップ・エンジンに大変身。 また、初めてハイブリッドのパワートレーンを搭載していることは業界で話題になっている。F1技術を取り入れたこのハイパーカーは、1000馬力を発生するV6ツインターボと電動モーター、それにF1技術からフィードバックされた8速デュアルクラッチのトランスミッションと組み合わさっている。


文=ピーター・ライオン

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