ビジネス

2019.07.25

米アマゾンが不動産業界に参入、仲介大手リアロジーと提携

Kristen Prahl / shutterstock.com


プログラムに参加するエージェントを通じて住宅を購入した人には、「ムーブイン・ベネフィット(Move-in Benefits、引っ越し特典)」として、住宅の価格に応じてさまざまなアマゾンの製品やサービスが提供される。

例えば、15万~39万9999ドルの住宅を購入した場合には、スマートスピーカーの「エコードット」や「エコーショー」「リングドアベル」を無料で設置してもらうことができる。また、荷解き、清掃、家具の組み立てなどを含むアマゾン・ホーム・サービスを利用することができる。

より高額の住宅を購入した人には、総額5000ドル相当の製品とサービスが提供される。対象となる製品には上記の他、スマートロックやファイヤーTVキューブ、スマートスピーカーの「ソノス」などが含まれる。また、サービスは1500ドル相当分を利用することが可能となる。

問題点の指摘も

ただ、こうした数々の特典が受けられる一方で、新しいプログラムには欠点もあると指摘されている。個人向け金融サイト「ナードウォレット(NerdWallet)」の不動産部門の担当者によれば、最大の問題はエージェントの選択肢が限られていることだ。

同プログラムは、消費者にとっては住宅購入プロセスの簡素化にはつながるものの、「1社を割り当てられるのではなく、消費者が独自のニーズに合ったエージェントを自分で探せるということも、彼らにとっての利益になる」という。

編集=木内涼子

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