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これからの時代は、組織の中だけで仕事をするのではなく、社外を含めたプロジェクトベースのワークスタイルに変化していきます。目の前の目標を、工夫しながら一つずつ達成していくというプロセスをキャリアの中で積み重ねていくと、仕事ができる人としてさまざまなプロジェクトに呼ばれる人材になれるのではないでしょうか。

私の20代のころは肩に力が入りすぎていたし、自分のことだけを考えてがむしゃらに働いていました。いまのUNDER 30の人たちには、自分以外の人たちも巻き込んで、目標と工夫の1000本ノックを続けてほしいなと思います。

ゼロベース思考で新たな答えを導き出す

加えて、ゼロベースで考える大切さを強調したいですね。これまでの日本の教育制度では、一つの正しい答えを当てはめることがよしとされてきました。ですが、客観的な正解を導き出すという点では、もはや人間がコンピューターに勝つことは難しい時代となってきています。日本の若者がこれから考えるべきことは、既に世の中にある常識を疑い、「当たり前」という呪縛から解き放たれて、新しい答えを見出していくことだと思います。

誰かに評価されるだけの人生ではなく、自分が心から納得する生き方をしてほしいですし、ゼロベースから考えられるマインドを持っていれば、今後ビジネスの世界でも生き残っていくことができるでしょう。

たしかに20代という時期は、上を目指したいとか、お金持ちになりたいとか、そういった外形的なものに惹かれがちです。しかし、残念ながら、それだけで人は幸せにはなれません。

人生は、プロセスこそがバリューです。目の前の一つひとつのことに対して、しっかりと目標を持ち、工夫を重ねて、楽しみながら成長していってほしいと思います。もちろん、私も常にそれを意識して挑戦を続けていますので、一緒に頑張っていきましょう。


なんば・ともこ◎ディー・エヌ・エー(DeNA)代表取締役会長。横浜DeNAベイスターズオーナー。1986年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。90年、ハーバード・ビジネス・スクールにてMBAを取得。96年、マッキンゼーでパートナー(役員)に就任。99年に同社を退社してディー・エヌ・エーを設立、代表取締役社長に就任。2011年に退任し、取締役を経て15年6月に取締役会長。17年3月から現職。

文=花岡 郁 写真=帆足宗洋

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