ライフスタイル

2019.07.27 20:00

常に謝る女性たち 不要な謝罪をやめて力を取り戻すには

Gettyimages

Gettyimages

あなたは、気づいたらいつも「すみません」と言っていないだろうか? 誰かのメールに返信し忘れたとき、スーパーで意図せず人にぶつかってしまったとき、会議の途中でくしゃみをしてしまったときなど、まるで終わりのない謝罪のサイクルに陥っている状態だ。

必要以上に謝罪を繰り返すと、あなたの権威は損なわれ、キャリアにも悪影響を及ぼしかねない。これはただの仮説ではなく、女性の方が男性よりも謝りがちなことは複数の研究から示されている。

カナダ・ウォータールー大学の研究では、女性が男性よりも謝りがちな理由は、女性が失礼・侮辱的と考える境界線が男性よりも低いことにあると結論された。また、フォーブスに寄稿する神経科学者タラ・スワートは、謝ってばかりの人は、単なる習慣として謝罪をすることが多く、その習慣は子ども時代に自分が間違っているとの感情を植え付けられたり、罰を受けるのを恐れたりしたことが原因である可能性が高いと指摘する。

スワートは「間違ったことをしたときに謝ることは真の強さとなるが、衝動的な謝罪は仕事やプライベートの人間関係で弱みとなる」と述べている。女性は次の3つのシンプルな戦略を利用して謝る癖を克服し、自分の力を取り戻そう。

1. 自己認識を培う

最初のステップは自己認識を高めることだ。自分が1日に何回謝っているかを意識する。まずは1週間記録をつけ、「すみません」や「ごめん」と言うたびにそれをメモに残す。自分が無意識に謝っている回数の多さに驚くかもしれない。余計な謝罪をしてしまう特定の対象や状況など、きっかけになるものを特定できるだろうか? 電子メールもチェックし、「すみません」「申し訳ありません」という言葉を何回使っているかを確認しよう。

2. 使う言葉を変える

仕事のプロジェクトが締め切りを1カ月過ぎているなら、上司に謝るべきだ。しかし、謝る必要がないこともある。「すみません、その報告書を送ってくださいますか?」「すみません、その日は伺えません」「すみません、もう一度繰り返していただけますか?」「遅くなりすみません」のようなケースでは、謝る必要がないかもしれない。自己認識ができるようになったら、次のような言葉で置き換えよう。

・その報告書を送ってくださいますか?
・残念ながら、その日は伺えません。
・失礼ですが、もう一度繰り返していただけますか?
・お待ちいただきありがとうございます。
次ページ > 自信と意図を持って行動する

編集=遠藤宗生

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事