ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は7月23日の記事で、「ドミニオン・クロスセル・レポート」のデータを掲載した。それによると、カリフォルニア州でのモデルSの新車登録台数は4〜6月期(第2四半期)に54%急減した。カリフォルニア州はテスラの最大の市場であり、2018年のモデルSの売上の40%を生んでいた。
モデルXの売上も同州で同期間に40%の下落となったという。WSJはこの状況が続けば、テスラの業績を脅かす可能性があると指摘した。
モデル3は現在、最低価格が4万ドルを切る価格帯で販売されており、直近の四半期で登録台数を倍増させた。6月上旬にテスラは、第2四半期に合計で9万5200台の納車を達成したと発表し、そのうち7万7550台がモデル3だった。これにより、同社の売れ筋がモデルSやモデルXから移行していることが鮮明になった。
テスラCEOのイーロン・マスクは6月に「当社は第2四半期に好調な成果を収めている」と述べたが、業界関係者は悲観的だ。アナリストのDavid WhistonはWSJに対し「最大の疑問は、モデル3の売上がSやXの落ち込みを埋め合わせるレベルに達しているかどうかだ」と話した。
テスラは7月に入り、モデル3を値下げし、SやXの価格を引き上げていた。