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エヴァイヤは、フロント部分にもボディ下へとエアを取り入れる開口部のなかにフォーミュラカーのようなウィング形状のフィンを隠し持っている。これは特にフロントタイヤを地面に押しつけ走行時の安定性を確保するためのダウンフォースを発生させるはずだ。これもまた最新のハイパーカーにおけるトレンドのようで、同様のアイデアがマクラーレン・セナや、アストンマーティン・ヴァルキリーなどにみられる。

美しいボディラインに見とれて気がつかないかもしれないが、エヴァイヤには普通のクルマには必ずあるものがない。自動車においてもっとも気流を乱す存在がサイドミラーだが、それがエヴァイヤには見当たらないのだ。実は、エヴァイヤはサイドミラーではなく、小さなカメラを左右のフロントフェンダー後方に隠し持っている。これが、必要なときにせり出して機能する仕組みだ。同様にコクピット背後にもルームミラーの代わりになるカメラがあり、これらカメラの映像はコクピット内にあるスクリーンに表示される。



F1の2倍以上の出力、わずか9分でフル充電

ロータス初のEVであり、かつハイパーカーと名乗る以上、エヴァイヤの心臓部は非常に強力なものとなっている。各ホイールに1基ずつ備えるモーターが発生する合計の最大出力は2000psとされ、現代F1マシンの2倍以上のパワーを路面に叩きつける。最高速度は340km/hを超え、スタートしてから3秒足らずで100km/hに到達するダッシュ力も備える。もっと言えば、そこからさらに7秒以内、つまり停止状態から10秒かからずに300km/hに到達する。

もちろんそんな無茶な走り方を何度もやれば、当然ながらバッテリーの消費も大きくなってしまう。それでも、エヴァイヤのバッテリーはアクセルをフラットアウトした状態でも、最低7分間は走行するだけの容量と冷却パッケージを備えているとのこと。

また、エヴァイヤが搭載する2000kWバッテリーは、800kWという非常に強力な充電器からの入力を受け付けられるようになっており、残量ゼロからわずか9分で100%の充電が可能だという。ただ、800kWなどという充電器はいまのところ市販されていない。現実的な話をすれば、現在使用可能な最大容量をもつ350kWの急速充電器でも、エヴァイヤは18分で満充電状態になる。航続可能距離はWLTPサイクルで400km、NEDCサイクルで435kmとなる。

文=Munenori Taniguchi

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