ビジネス

2019.07.24 10:00

家具のサブスクサービス「airRoom」運営元が資金調達 全国での提供開始を目指す


1都3県に加え大阪でも利用可能に

2018年5月に創業したElaly。創業の経緯について、「誰もが格差なく笑顔で暮らせる社会を作ることです。そして貧困、機会格差に悩む人たちを一人でも減らしたい。所得格差の先にある幸せな生活を実現するため、日本はもちろん遠く離れた世界中の人々に幸せの最大化をサポートしていきたいと思った」と語る大薮。

そうした思いを持つ中で、なぜ家具のサブスクリプションだったのか。

「『テクノロジーで世界中の人々のライフスタイルを、より良いものに』というビジョンの実現していく上で、最終的には全カテゴリーを網羅するプロダクトに成長させていければと考えていますが、最初にどこから入るかはポイントでした。

流動性の高い商材であるファッションや雑貨は誰でも入手可能ですが、家具や不動産といったジャンルはどうしてもお金がかかりますし、良いものを安く買う手段がまだまだ多くはありません。加えて僕自身も1〜2年弱で引っ越しを繰り返していたため、家具の領域の課題が深いことは実感値としてあり、まずはここから着手しようと決めました」(大薮)

2018年7月にβ版(当時のサービス名は「SmartRoom」)をリリース。その3カ月後、10月に正式リリースした。当初、東京都のみでの展開だったが、現在、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府でも利用可能になるなど、提供地域を広げていっている。

考えなくても理想のライフスタイルが手に入るサービスに

「サービスを正式にリリースして以来、自社サービスの開発、認知拡大を目的としたマーケティング活動などを行うことによって、サービスを成長させてきた」と大薮は語る。

また、Elalyはスペースのシェアリングサービス「スペースマーケット」を手がけるスペースマーケット、引越しシェアリングサービス「Hi!MOVE(ハイムーブ)」を運営するグライドとも業務提携を結ぶなど、幅広いニーズに対応している。
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文=新國翔大

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