ストリーミングでクラシックを聴く人の多くは、「ムード」でプレイリストを選択し、その多くは穏やかな楽曲や、集中力を高める楽曲を好んでいる。MIDiAによると、クラシックファンの30%は35歳以下の年齢層だという。
クラシックは、ポップやロック、カントリーに次いで4番目に人気のジャンルとされている。クラシックのストリーミング市場は、2018年に前年度から46%増の1億4100万ドル(約152億円)に達したとMIDiAは述べている。世界最大のクラシック市場である北米では、総額1億4600万ドルの売上のうち、8900万ドルをストリーミングの売上が占めたという。
ただし、クラシックファンが楽曲を聴く主なツールはラジオやCD、ユーチューブとなっている。全体の21%は無料のラジオやストリーミングでクラシックを楽しむと回答し、課金型のストリーミングを利用するファンは14%だった。
IDAGIOはクラシックに特化したストリーミングサービスとして支持を拡大中だ。同社のCEOのTill Janczukowiczは、新たなテクノロジーでこのジャンルの顧客を開拓していきたいと述べている。
IDAGIOには独自のプレイリストが用意されており、クラシックファンたちが求める楽曲の詳細な情報も入手できる。さらに、ムードに合わせた楽曲のセレクトも可能になっている。
MIDiAによるとクラシックを楽しむ人の63%は、リラックス効果を求めており、29%が集中力を増す効果を求めている。さらに14%が、安眠のためにクラシックを聴いている。
Janczukowiczはクラシックが、「全ての音楽の中で、最もグローバルなジャンルだ」と話した。「クラシックは、人々が自分たちよりも大きな存在とつながるきっかけを与える。安らいだ気分になって、世界の人々が同じ感覚を共有できる」と彼は続けた。