ネットワーキングの誘いを断るべき3つの状況

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私は基本的に、ネットワーキング(人脈作り)への誘いを受けたら断らないよう積極的に勧めている。例えば、友人からあなたを誰かに紹介したいと言われたときや、知らない人からリンクトインの招待が送られてきたとき、会議で知り合った人に今度一緒にコーヒーでもどうですかと誘われ、実際にイベント後に連絡が来たときなどだ。

友人があなたを知り合いとつなげようとしている理由や、リンクトインの招待を受けた理由、あるいはその人とコーヒーを飲みながら何を話せばいいのか分からなかったとしても、その人についてもっと知ることで、協働の可能性が見えてくるかもしれない。新しい人に出会い、生まれたばかりの関係を拡大することで、将来機会が生まれるかもしれない。キャリアチェンジしたい場合は特に、今ある人脈だけを頼りにしない方がよい。

さらに、ネットワーキングは積極的な転職モードにある人だけがすればよいわけではない。今の仕事に満足している人も、他の人や企業の取り組みについて話を聞くことにはメリットがある。仕事での問題を解決し、キャリアを加速させるアイデアを得ることができるかもしれないし、今よりずっと良い仕事への転職機会について知れるかもしれない。それに、人脈作りに最高のタイミングは、自分が何も必要としていないときだ。

とはいえ、人がコーヒーのために使える時間とエネルギーは限られている。あなたの関心を引こうと競い合う人や活動は常に存在する。ネットワーキングは重要だが、求職者にとってさえ最善の行動ではない場合がある。以下に、ネットワーキングの誘いを断るべき3つの状況を紹介しよう。

1. 誘いが完全に的外れ

私は先に、その新しい人脈が自分の関心や目的に合致しているかどうかが100パーセントはっきりしていなくてもよいと言ったが、それでも一定のポテンシャルがある人とのみ会うべきだ。その人は、自分が働いている、あるいは働きたい業界や職種で働いているか? あるいは、そうした業界・職種とつながりがある人だろうか? 自分の前進を支援したり、自分を採用したり、仕事の機会につなげたりできる人だろうか? あるいは少なくとも、知り合いたいと思える相手だろうか?

ネットワーキングでは、自分の役に立つ人だけが大切というわけではない(こうした考え方は浅はかで、先見性がない)が、自分のネットワークに入る人に対しては、少なくとも心からの興味を持っている必要がある。自分の関心や目標からかけ離れた誘いを受け困惑していたり、その集まりに恐怖心さえ抱いてしまったりするようだったら、その誘いを断り、それによって節約できた時間を使って、自分がなぜ適切な人を引きつけられないのかを考えよう。
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編集=遠藤宗生

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