吉本興業の謝罪史 横山やすしから宮迫博之まで

雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮(Getty Images)


このように、これまでも数々の謝罪の歴史がある吉本興業だが、今回の対応では、それらは生かされたのか。
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例えば、2009年に覚醒剤取締法で酒井法子に逮捕状が出たその日に、所属事務所のサンミュージック社長は記者会見で謝罪している。その後も、起訴や保釈の度に、トップである社長が自ら会見を開いた。同事務所は、ベッキーの不倫が「週刊文春」に報じられた時も、発売前日に会見を行なうなど、不祥事やスキャンダル報道への対応が早い。

一方で、今回の吉本興業の対応は、社長が会見を開くには遅きに失した感はある。結果として、所属する松本人志をはじめとする芸人たちに促されるかたちでの社長の会見だ。「闇営業」問題に関して、これほど騒ぎが大きくなっているのに、明らかに吉本興業側の対応は後手にまわっている。

理由として、今も「闇営業」ネタを吉本興業側に何らかの目的をもって持ち込む人間がいて、そのため収拾がつかないという事情もあるというが、放置しておくと、一体、何が本当の問題点なのか、事の本質がどんどんわからなくなる。勘ぐってみれば、むしろその方向に誘導したとも言えなくもない。
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問題が大きくなるなか、お笑い界の「大御所」ビートたけしは、20日、「新・情報7daysニュースキャスター」に出演した際、次のように苦言を呈した。

「オレら芸人は猿回しの猿と一緒。猿が噛んで、猿に謝れって言ったってダメ。飼っている人が謝るんだよ」

文=井土亜梨沙

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