ビジネス

2019.07.22

田舎町のウォルマートに充電スタンド EV普及の起爆剤となるか

エレクトリファイ・アメリカ社のEV充電スタンド(LisaCarter / shutterstock.com)


ウォルマートは実は早い段階からEVの充電スタンド導入を進めており、これまでにも約100店舗にスタンドを設置していた。ウォルマート初のエレクトリファイ・アメリカ充電スタンドは昨年7月、地方自治体に属さないアリゾナ州の小さな町ホープに設置された。それ以降、ウォルマートの駐車場では平均3日に1台のスピードで新たなEV充電スタンドが設置されてきた。今後、米国最大のEV市場であるカリフォルニアなど46州の都市部店舗でさらなる充電スタンドが設置される予定だ。

さらに、充電の利用手順も今後簡単になる予定だ。エレクトリファイ・アメリカは最近、米最大の公共充電ネットワークであるチャージポイント(Chargepoint)との提携を開始。これにより、利用者は複数のアカウントを作る必要なく、どちらの充電スタンドも利用できるようになる。今年後半に発効するこの提携サービスにより、米国内で合わせて3万カ所以上の充電スタンドを使えるようになり、その数は今後増える見通しだ。

またエレクトリファイ・アメリカは、EVのバッテリーを充電する上で会員登録やスマートフォンアプリを不要にする取り組みを進めている。そうなれば、ただプラグを差し込むだけで、車とネットワークが自動で通信を行い、充電開始と支払いを行えるようになる。

編集=遠藤宗生

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