フランス経済の赤字額は約3億ユーロ(約400億円)だが、多くの人はこれが農業セクター全般の健全性についての懸念すべき兆候だと考えている。チーズの分野でさえも、消費者の間でアイルランド産やオランダ産の人気が高まり、フランス産の売り上げに影響が出ている。(チーズにおける需要はどうも、「工業生産」されたピザのトッピング用チーズにあるようだ)
飲食品セクターの中で唯一先行きが明るいのが、アルコール業界だ。フランス産ワインやコニャックの売り上げは今も輸入を大きく上回っている。その主な理由としては、フランス産ワインの売り上げが米国や中国で大きく伸びていることが挙げられる。仏政府は5月、アルコール業界の成功により、同国の農業セクター全般が直面している切迫した状況が覆い隠されている可能性を指摘している。