フォーブス ジャパン編集部 エディター

スキル・教育管理ツール「SKILL NOTE」

昨今、あらゆる領域でデジタル化が進んでいる一方、いまだにアナログなままの領域もある。その最たる例が製造現場だろう。未だにスキルや教育履歴の管理はExcelや紙帳票で行われている。こうした管理方法は負荷が大きいほか、扱いづらく有効活用されない、管理漏れといった事故や法令違反のリスクが引き起こされる可能性もある。

そうした現状を改善すべく、製造業の人材成長に貢献するスキル・教育管理ツール「SKILL NOTE(スキルノート)」を手がけているのがイノービアだ。同社は7月19日、インキュベイトファンドとジェネシア・ベンチャーズから総額1.2億円の資金調達を実施したことを明かした。

今回、調達した資金をもとにイノービアはUI改善、英語対応、カスタマーサクセスの拡充を中心に、大手製造業の海外拠点対応の加速を視野に入れ、SKILL NOTEの開発およびサービス体制を強化していくという。

イノービア代表取締役の山川隆史は「これまでブラックボックスになっていた製造現場におけるスキルや教育状況をデータベース化し、さらに蓄積したデータをもとにスキル・教育管理ノウハウの共通指標化を図ることで、ものづくりの生産性向上を実現していきます」と抱負を語った。

ものづくりの生産性向上を実現

イノービアの創業は2016年。代表の山川は新卒で信越化学工業に入社し、電子材料事業本部で新規技術のビジネス開発や開発品の市場開拓に従事。その後、2006年に独立した。独立後は研修プログラムの開発など、製造業の人材育成支援を行ってきた人物だ。品質管理、機械設計の研修などを手がけていく中で、山川は顧客の「あるニーズ」に着目する。

「お客様と会話していくうちに、システムを使って教育やスキルをきっちり管理していきたい、という声を聞くことが多くありました。数社とやり取りをする中で、段々、システムを作るようになっていきました。それで試しに使ってもらってみたところ、顧客からの評判も良く、数字も良かったのがスキル・教育管理のクラウドサービスだったので、『これを本格的に事業にしよう』と思い、イノービアを設立しました」(山川)

文=新國翔大

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