ビジネス

2019.07.19 16:00

会社の方向性をぶらさない採用の方法「自浄作用が働くか」|ライフスタイルアクセント山田敏夫

ライフスタイルアクセント 山田敏夫


そのうえで、先ほど言った全社員へのプレゼンの時には、各社員10項目ほど見るポイントがあって、それが一定を超えていないと一切採用はしていません。
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見ているポイントとしては、一般的な「素直さ」や、「コツコツした業務をちゃんと楽しめるかどうか」というのも見るんですが、最も重視しているのは「自分のwillが会社のwillと繋がっているか」です。私の最終面接では、willの部分を徹底的に聞くようにしていますね。

「しごと」には「仕事」だけでなく「私事」や「志事」もあると思っているんです。週5日、誰かの人生のために仕えてお金の奴隷になるのではなく、自分のwillが会社のwillと繋がっていれば、「自責100%」で物事に当たれる。これは凄く大事なことで、99%や98%ではだめなんです。残り1%や2%に甘えてしまうので。「目の前にあるゴミを拾えるか」とか、「自分があと5分残業して他の人を手伝えるか」とか、そういった自責100%だからこそできる事をしっかりとやれる、自分の人生をしっかり歩んでいる方を採用したいと思っています。

──ただ、「会社のwillが人生のwillと繋がっているか」は、一回会っただけでは深く分からないのではないかと思います。それを見極めるために、必ず聞く質問などはありますか?
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そこでいうと、「自分が死ぬときにどういう状態だったら幸せですか?」みたいなことは聞くようにしていますね。たとえば、「できるだけたくさんの人に見守られて死にたい」とかだったら、「じゃあそうなるにはどうすればいいんだっけ?」と話を展開して聞いています。

あとは、「1日でもいいので、実際に働いてみてください」と言うようにはしています。おっしゃるように、1時間で価値観を深堀りするのは本当に難しくて、どんな面接官でも完璧には無理ですよね。1日でも一緒に働くとランチの時間を共にしたりすることで、その人が何に喜び何に悲しむのか、というような信頼関係の醸成ができます。候補者の方にとっても現場メンバーにとっても齟齬がなくなるので、意識的にそういった時間はとるようにしていますね。

文=小縣拓馬 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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