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フォーブス ジャパン編集部 エディター

Mr.CHEESECAKEの田村浩二

「正直、ここまでファンの人たちから愛される商品になると思っていませんでした。趣味で作り始めたチーズケーキを、今後は世界に向けて発信していきたい。そして、『Mr.CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)』を世界に通用する“トーキョーチーズケーキ”にしたい。今はそんな夢を持っているんです」

こう語るのは、“人生最高のチーズケーキ”がキャッチコピーの「Mr.CHEESECAKE」を手がける、シェフの田村浩二だ。

2018年12月にMr.CHEESECAKEを立ち上げ、販売を始めてからSNSで話題に。いまや、毎週日曜日と月曜日の朝10時から、1週間分の予約を受け付けるや否や即完売するほどの人気を見せている。

そして5月31日にMakuakeで開始したクラウドファンディングでは、開始24時間で目標の200万円を大幅に超え、1000万円を達成。現在(7月17日時点)、集まった金額は1900万円を突破している。



「チーズケーキで世界を変える」と強い思いを持つ田村。何気なく作り始めたチーズケーキ。それがなぜ、人生を賭ける挑戦になったのか。田村の胸の内に迫った。

シェフのキャリアを積む中で覚えた「違和感」

自分のキャリアはフレンチシェフとしてスタートしています。日本のレストランで10年以上修行を積んだ後、1年ほどフランス・パリのレストランで修行を積みました。

帰国後、白金台にあるフレンチ「TIRPSE(以下、ティルプス)」で働き始め、シェフとしてのキャリアがスタートしました。当時は料理を通じて、いかに自分のことを世の中に知ってもらうか。そんなことを考えていて、SNSを使って情報を発信したり、料理を尖ったものにしたりしいたんです。

自分は「ティルプス」で3人目のシェフだったので、わざわざ取材に来る人はいなかったですし、注目されることもない。自分の力で自分のことを知ってもらうしかなかったんです。そうして地道に努力を続けてきたおかげで、「ティルプス」が「The World’s 50 Best Restaurants」のディスカバリーシリーズに選出されたり、僕も世界12カ国で刊行される美食ガイド『ゴーエミヨ』にて期待の若手シェフ賞をいただいたりしました。

そうした表彰していただけることは有難い一方で、ちょっとした違和感も覚えていて。表彰してもらった前後で、レストランに来る人が変わったんです。自分は何も変わらないし、料理の味も変わらない。でも来る人が変わったことで、評価が変わった。

文=新國翔大、人物写真=小田駿一

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