「ホンダeみたいなかわいくて、後輪駆動のコンパクト車で、しかも価格も手頃だと、買っても良いと思います」と言うヨーロッパ人が多いが、そのデザインを見ると、わかる気がする。
ホンダ・シビックのようなエッジがない代わりに、ホンダeは小さくてシンプルで丸っこい。「何かテディベアみたいにハグしたくなる」と言う人もいる。「リーフには惹かれないけど、このホンダなら買っても良いのかな」と語る人もいる。納車時期は欧州だと来年の春、日本だと来年の夏以降という。
さて、ホンダeがついに市販目前まで出来上がったということで、多くの国際メディアから最近聞かれるようになったのは、「よーし、ホンダeはできた。ではスポーツEVはいつ出してくれるのか?」という声だ。やはり、ホンダがつい最近オーストリアのF1戦で優勝したので、ホンダの次世代スポーツカーにますます期待が高まるではないだろうか。
正直にいうと、2017年の東京モーターショーで発表されたホンダ・スポーツEVコンセプトもかなりかわいいデザインになっていたので、そっちへの期待度はホンダeよりも高い可能性がある。
僕はこのコラムで良く触れているけど、EVを作るなら、テスラのような美しいデザインにするか、ホンダeみたいなかわいいスタイリングにするか、そこは避けて通れないポイントだ。欧州でのホンダeに乗っても良いという2万2000人の期待と趣向はけっして無視できないはずだ。
連載:国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
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