EVになったMINIクーパーSEには、EV特有のアクセルワークが求められる。加速はもちろんアクセルペダルを踏み込めば良いが、アクセルペダルを緩めれば即座に減速が開始するのだ。これは加速による運動エネルギーの一部を再び電気に変換してバッテリーに戻す、エネルギー回生によるもの。MINIクーパーSEに限らずEVの多くに搭載されている機能ではあるが、上手く使えば運転中のアクセルおよびブレーキ操作がほぼワンペダルでできるようになる。回生の強度は2段階で設定できるが停止するときや、回生ブレーキでは減速が足りないときは、当然ながらブレーキペダルを踏まなければならない。
ヘッドランプには高輝度でありつつ低消費電力なLEDランプを採用。テールランプにユニオンジャックが浮かび上がるところは、BMW傘下でも英国車としての主張を忘れない他のMINIモデルたちと同じだ。
英国では2020年からデリバリー
このモデルはMINIとしては初の量産EVとして2019年11月から生産を開始し、英国では2020年3月からデリバリーが開始される予定だ。価格に関しては正式には発表されていないものの、ウェブページのプレオーダー情報ではEV補助金を含み2万7900ポンド(約380万円)と記されている。正式なモデルに関する情報は9月に公開予定とのことなので、その頃にはより具体的な販売価格や英国以外での発売情報などがわかるかもしれない。