「保険があるから勝負ができる」 ギャルから支持される植野有砂のキャリア論

植野有砂


1989年生まれの植野は、ゆとり世代に当たる。無理をしてまで身の丈に合わない贅沢をすることには興味がないから、「元気がない」と十把一絡げにしてそう呼ばれがちだ。

無駄なこだわりやプライドを持たず、柔軟に活動の場を横断することで幅広いスキルを身につけてきた植野は、そんな世代を象徴するようだ。

「若いうちにできることは全部やる」と決めてから、石橋を叩いて進むほどに自分だけの強みを見つけてきた。

国籍問わず、また一緒に仕事をしたいと海外のアーティストたちからのラブコールが絶えないのは、語学力以上に仕事へのストイックさ、ファッションに表れる自分への自信、人が簡単に真似できない吸収力の強さだろう。

なぜ違う領域に次々とジャンプしていけるのか。そう問うと、彼女は言った。

「知らなかった世界に足を踏み入れると、自分がいかにちっぽけな存在かと気付けるからです。その気付きにワクワクします。なぜなら、これから繋がることのできる世界がまだあるということですから」

強い好奇心を大胆に実行するために、保険をかける。それが植野のキャリアの積み重ね方だろう。

30歳という大きな区切りを目前に、今後について彼女はこう言う。

「これまでのインプットから、今までやったことのない形でアウトプットを続けると思います。最近では、京都にあるホテルのプロデュースの仕事も始まりました。今の自分に何ができるのか、すごく楽しみです」

そして何かを思い出して、撮影中は見せなかった優しい表情でこう続けた。

「最近ではキャリアとは関係のない未来を考えるのも楽しみになってきました。将来母親になって、子どもがやってみたいとことがあるなら、なんでも応援してあげたい。結婚前ですが、そのための貯金も始めていますよ」



【8月19日(月)イベント開催のお知らせ】



テーマ:令和の時代を生き抜く、「セルフメイド」な生き方

自ら道を切り開く女性たち「セルフメイドウーマン」の1人に選ばれた植野有砂をメインスピーカーに、Forbes JAPANオフィスでイベントを開催します。参加者を限定30名で募集します。モデル、クリエイティブディレクター、アーティスト、などたくさんの顔を持つことが一つの生き方だと体現する植野有砂にこれからの生き方について、ヒントを語ってもらいます。

INFORMATION
▼開催日時:2019年8月19日(月) 19:00 START(18:30 開場)

▼会場:Forbes JAPAN オフィス

東京都港区東麻布1-9-15 東麻布一丁目ビル2F(マルエツが入ったビルの2階)

最寄駅:都営大江戸線 赤羽橋駅

▼参加費:5,000円
※払い戻しは不可となります。

▼参加特典:Forbes JAPAN 最新号

▼参加方法:こちらから、お申し込みください。

▼主催:Forbes JAPAN

皆様の参加をお待ちしております。

お問い合わせ:rsvp@forbesjapan.com
(Forbes JAPAN イベント事務局)

写真=ヤン・ブース 文=守屋美佳

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