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──独自に開発した「体力と言葉を取り戻す」プログラムとはどのようなものですか?

マドレボニータの産後ケア教室では、バランスボールを用いたエクササイズで体を鍛えた後、「シェアリング」という手法で参加者同士が対話をするプログラムを提供しています。

二人一組になり、人生・仕事・パートナーシップという3つのテーマの中から一つ選び、3分間遮られることなく話します。運動した直後でリラックスして脳が活性化しているので、構えずナチュラルな言葉が出てくるんですよね。


バランスボールを用いたマドレボニータのエクササイズ

話してみて初めて「私の口からこんな言葉が出るなんて」と驚く人も。

実は、最初に開発したプログラムはエクササイズだけでした。もともと体と心の繋がりに関心があり、大学院で運動生理学を勉強していたのですが、体力を取り戻せば精神的な問題も解決すると考えていました。

教室を開いてみると、レッスンが終わっても帰らず話し続ける参加者が多く、彼女たちが自分の言葉で語る時間を持つことで、どれだけ力を得るのかということを目の当たりにしました。

こうして確立したのが、現在のマドレボニータのプログラムです。

体力は運動によって、言葉は対話によって取り戻す。そうすることで「体だけじゃなくてメンタルがすごく元気になりました」と言ってくれる人もいれば、「夫婦仲が改善しました」「子どもへの向き合い方が変わりました」「職場復帰が楽しみになりました」と言ってくれる人もいます。

回を重ねるごとに、ご参加者がどんどん変わっていく姿を見るのが、とても好きです。

──仕事をしていて、わくわくする瞬間を教えてください。

産後という人生の過渡期を乗り越えた人々が、自身の力を取り戻し発揮している姿を見たとき、とてもわくわくします。

私の著書『みんなに必要な新しい仕事』(小学館)を編集してくれたのは、マドレボニータの教室に通っていたご参加者でした。彼女はシェアリングの中で、「私のビジョンが見えてしまいました。マコさん、本を出しましょう」と話してくれたのです。あっという間に企画書を作って上司にかけあい、産後の初仕事として私の著書を出版してくれました。

育休中に復帰を躊躇していた人が、数年後に再会したとき、社内でもまだ数少ない管理職になって頑張っているという報告をうけたり。産後という転機をきっかけに力を得て自分らしく活躍している人々の姿を見られることが、喜びですね。


参加者同士が対話をするプログラム

構成=松尾友喜 イラスト=Luke Waller

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