海外のリモートワーカーと仕事するときに気をつけるべき6つのこと

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企業は遠隔勤務者を採用すれば、世界中から人材を集めることができる。それと同様に、遠隔勤務者は世界中から顧客を集めることができる。これはどちら側にとっても素晴らしいことだが、海外の顧客と遠隔で仕事を行う上では独自の課題がある。ここでは、別の国の顧客と契約する前に考えておくべき6つのことを紹介する。

1. 支払いの複雑性

海外にいる人と仕事をする場合、支払いを受けるのが複雑になる場合があり、手数料がかかってしまう可能性が高い。また、支払いの問題を解決している間に時間がかかり、顧客の方で遅れが生じる可能性もある。そのため、事前に選択肢を吟味し、異なる支払い処理の選択肢を理解しておくことだ。

その処理の中で、少額ではあるが手数料が発生し、国際取引に関わる税金もかかる可能性があることを理解しておくこと。それに備えて料金を調整しておく必要があるかもしれない。ただ、ここで発生する経費は課税控除の対象となるだろう。

2. プレゼンや会議に関する文化的な違い

フリーランスとしての評判を構築するには、他者と知識を共有することが必要だ。講演者として、会議やミーティングなどで自分の考えや推奨事項をプレゼンする場合には、聴衆の文化に合わせてアプローチを変えるようにすること。

具体的には、聴衆の考え方が導入優先か、それとも原理優先かを考える。米国人の場合は導入優先であることが多いので、米国人の聴衆向けにプレゼンする際は、どのようにこの概念を導入するのか、事例は何かなど、「どのように」を真っ先に扱うことを期待されている。こうした聴衆は行動ステップを求めているのだ。

一方、ドイツやスペインなどの欧州諸国は原理を優先する傾向にあり、なぜその結論に達したのかを理解し、まずは方法論を深掘りしたいと考えている。

例えば、顧客に無料サンプルを提供すれば企業の売り上げが25%伸びるという結論を出したとしよう。導入優先の考え方の聴衆は、どのような無料サンプルを配るのか、全ての注文に対して無料サンプルを提供すべきか、どのようにして顧客にフォローアップするのかを知りたいと考えるだろう。一方原理優先の聴衆は、まずはあなたがどのようにしてそのような結論に至ったのかを知りたいと思うはずだ。
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翻訳・編集=出田静

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