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1997年のアップル世界開発者会議でスティーブ・ジョブズが発した「集中に重要なのは、ノーと言うこと」という言葉は有名だ。研究によると、大半の人の頭はイエスと言うようにできている。人は上司や友人、家族を喜ばせたいものだが、ノーと言うと対立をあおるように感じるため、自分のパフォーマンスや健康を犠牲にしてまでもイエスと言ってしまう。

ノーと言うことで、自分の仕事上の目標に集中でき、ストレスを軽減し、メンタルヘルスも改善できる。一方でイエスと言ってあまりにも多くのものを抱え込んでしまうと、仕事や人間関係に悪影響を及ぼし、どんなに努力しても誰の利益にもならなくなってしまう。ノーと言えるようになることは難しく、直観にも逆らうスキルだが、必要不可欠なものだ。以下に、誰に対してもノーと言えるようになる方法を紹介する。

・明確な境界線を引く

仕事でもプライベートでも、明確な線引きは必要だ。そのためにノーと言わねばならない場面もたびたびある。上司に対してノーと言えるようにしなければならない。また、これは特に難しいが、友人や家族に対してもノーと言える必要がある。

働き過ぎの結果としてパフォーマンスが低下している場合、上司に新たなプロジェクトを割り当てられそうになったら、今は手一杯であり、新しいプロジェクトを受けてもうまくこなせないことを率直に伝えるべきだ。また、仕事で忙しい1週間を過ごした後、睡眠が本当に必要な場合、友人や家族からの誘いがあったても、別の週末にしてくれるように言える必要がある。

直観に反すると思うかもしれないが、境界線を引くタイミングを心得ていれば、周囲の人にとっても最良の結果となる。時には自分を優先してノーと言えれば、周囲から敬意を集められ、良き社会人、パートナー、子ども、兄弟姉妹、友人となれるのだ。

・「できない」ではなく「しない」と言う

ヒューストン大学C・T・バウアーカレッジ・オブ・ビジネスのバネッサ・パトリック准教授(マーケティング論)とボストンカレッジ・キャロル経営大学院のヘンリク・ハグトベット教授(消費者行動論)の共同研究によると、返事をする際に使う言葉によって相手側の受け止め方も変わってくることが分かっている。

2人が消費者研究ジャーナル(Journal of Consumer Research)で発表した論文では、誰かにノーという時に「I can’t(できない)」の代わりに「I don’t(しない)」を使うと、相手側の要求から解放されると指摘している。「できない」は弱さや不確実性を含み、説明の基盤が緩いことを示唆する。一方で「しない」という言葉は、自分のための境界線を引いて、それを守るという信念を示し、確実さを感じさせる。

編集=遠藤宗生

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