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ブラジルのフィンテック企業「Creditas(クレジタス)」は7月10日、ソフトバンクの主導で2億3100万ドル(約250億円)を調達した。クレジタスは不動産等の担保付きローンのオンライン貸付から事業を開始し、現在では消費者向けに複数のローンを提供している。

同社の企業価値は7億5000万ドルとされた。サンパウロ本拠のクレジタスは、新たな資金でメキシコなどに進出し、住宅や自動車ローンなどの新商品の開発を進める。

同社の創業者のセルジオ・フリオは「今後の成長には人材の確保が必須になる」と述べている。「当社はテクノロジーを用いて、ブラジルでの資金の貸付の在り方を変えてきた。与信にあたっては独自に開発したソフトウェアを用いており、AIを用いた効率化が必須になる」

フリオによると、ソフトバンクの支援を受けられたのは、同社のデータ重視の姿勢が評価されたためだという。ソフトバンクはウーバーに加え、コロンビア本拠のオンデマンドの生鮮食品の宅配企業の「Rappi」や、ブラジルのフィットネス新興企業「Gympass」へも出資を行っており、このエコシステムに加わることは、クレジタスにとって追い風になる。

「ソフトバンクはクレジタスと多くの共通点を持つ企業に、出資を行っておりAIやデータ活用において、シナジー効果が見込める」とフリオは話す。

社員数が現在700人のクレジダスは、今後の9ヶ月間で500人のテクノロジー関連のスタッフを新規で雇用する計画だ。

ブラジルのフィンテック企業としてはベルリンに開発拠点持ち、メキシコやアルゼンチンにも進出を果たした「Nubank(ヌーバンク)」が知られる。昨年10月のテンセントからの資金調達で、企業価値40億ドルに達したヌーバンクも、テクノロジー人材の雇用を拡大している。

「この分野の人材獲得に関しては、ブラジルの大学が送り出す人材だけには頼れない。欧州やアルゼンチンなどで新たな雇用機会を探るのが自然な流れだ。中国やインドの人材に頼る道もあるが、時差の関係などで現実的ではない。また、ブラジルの開発者は中国やインドにあまり行きたがらない」とフリオは述べた。

「500人の新規採用というのは大きすぎる目標かもしれないが、それが無理なら300人でも構わない。時間をかけてゴールに近づいていく」と彼は続けた。

編集=上田裕資

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