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2019.07.30

日本のスタートアップは名古屋から!“安定主義”の地で起業熱がヒートアップ

トヨタのお膝元である名古屋で、起業の機運が醸成されつつある。大企業志向が強く、ベンチャーが育たないといわれたこの街に今、何が起きているのか。スタートアップ経営者らが集う「スタ活」イベントを覗いてみた。


従来、東海圏の経済は、トヨタ自動車を筆頭とする、製造業による産業集積で支えられてきた。言い方を変えれば、スタートアップのようなニューカマーを輩出しにくい土地柄だったと言える。

だが、2019年6月7日、名古屋駅上にあるJRゲートタワーホテルは、意外なほどの熱気に包まれていた。夜景を見下ろすカフェに、150人の起業家およびスタートアップ予備軍が集まったのだ。
 
志を持つ者同士が、就活や婚活さながらに交流を繰り広げる様子は、言うなれば「スタ活」だ。あの名古屋に、もしかすると新しい波が起きつつあるのかもしれない。 

このイベントを仕掛けたのはアメリカン・エキスプレス。同社はこのところ、SBO(Small Business Owner、すなわち中小企業やスタートアップの経営者)を対象として、彼らを力強く「Backing(支援)」する、というメッセージを発信している。

例えば、一般的には難しいと認識されている「法人登記直後のカード入会」も受け付けるなど、スタートアップの決済需要に応えている。

Backingするというメッセージには、「そっと支え、頼りにされる存在になる」との宣言が込められている。この日のイベントは、そのような企業姿勢の表れの一つであり、東海圏で事業展開するスタートアップ経営者が招待された。

第1部では、SHOWROOM社長の前田裕二とタレントのヒロミが登壇し、トークセッションを展開。異色の組み合わせだが、ヒロミは経営者の顔も持つことから、両者はかねて懇意の間柄だという。


タレントのヒロミとIT起業家の前田裕二社長は、ともに自ら起業した経営者。働く上でのモチベーションの上げ方から、人生に影響を与えた本や映画、2020年の予想図まで、縦横に語り合った。

「コミュニティとは、旗を揚げた人の周りに、それを支援する人たちが集まってできるもの。だから、コミュニティを“作る”という言い方には違和感がある」

前田の発言に、会場から賛同する声が上がる。ヒット書籍『メモの魔力』でも知られる前田は、その情報発信力も含めて、スタートアップがモデルとみなす若手経営者の代表格。32歳のIT社長の言葉に、54歳のヒロミが「こういう才能ある若手と話をするのは面白い」と応じる。

自動車一辺倒からの脱却を目指して

トークセッションは大いに盛り上がったが、イベントの真価はその先にあった。ヒロミ・前田トークの勢いそのままに、参加者は第2部の懇親会へとなだれ込む。「仲間を求めて参加しました」というスタートアップ経営者も多く、会場内のそこここで、名刺交換と、対話の花が咲いた。地元意識の強い名古屋らしく、地に足のついた起業風土を感じさせる。



会場にいたベンチャーキャピタル社員は、興奮気味にこう語った。

「名古屋には、今日のように起業家が集まるイベントはありませんでした。新しい波が生まれつつあると感じます」

こうした動きを、名古屋の地元経済団体も座視してはいない。中部経済連合会は7月8日、「NAGOYA INNOVATOR’S GARAGE」という拠点を開設した。アップルをはじめ、米国のベンチャーが、もとはガレージから出発して急成長していったことを踏まえたネーミングだ。

自動車産業を頂点とする産業ピラミッドがいつまで地域を支えられるか、という問題意識が名古屋経済界にはある。自動車をはじめとするテック系、あるいはバイオ系、セラミック系などの伝統的産業に、ベンチャー、スタートアップの新しいビジネスのアイデアを結びつけることが新拠点のミッションである。

このイベントでも、多様な業種のスタートアップ経営者がネットワーキングに勤しむ様子が見られた。こうしたムーブメントを、アメリカン・エキスプレスの「Backing」が力強く支えることになるだろう。



「そう、ビジネスには、これがいる。」
アメリカン・エキスプレス

Promoted by アメリカン・エキスプレス / text by Toshihiko Masugi / photographs by Ko Sasaki

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