夏休みに親が10代の子供に教えたい「お金に関する重要なこと」

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米国では夏休み中に、10代の子供たちの多くが初めて働き、自分でお金を稼ぐ経験をする。親たちにとっては、長期的なお金との付き合い方について子供に教える良い機会だ。

子供と同じ金額を預けていく積立年金を始めるのもいいだろう。基本的なスキルを教えることは、お金との向き合い方を学ぶことや金融リテラシーを向上させることにも役立つ。

クレジットカード関連の情報を提供する米クレジットカーズ・ドット・コムが行った調査によれば、親世代の4人に1人は自分の親からお金に関する教育を受けなかったという。それでも米国人の大半は、退職後に向けての準備の開始が早ければ早いほど良いことを理解している。

子供が夏休みのアルバイトでお金を稼いできたら親はそれを、お金に関する選択肢について子供に考えてもらうチャンスと捉えるべきだ。
まずは「話し合う」こと

子供とお金のことについて話すためには、まずは子供の「働く」という経験に積極的に関わることが重要だ。さらに、そのためには子供の話をよく聞く必要がある。

簡単なことのように思えるかもしれないが、話を聞くということは、金融リテラシーの向上を支援しようとするときに最も見過ごされがちなことの一つだ。誰でもお金について、それぞれの考え方を持っている、子供が貯蓄と支出についてどのように考えているかを知ることは、非常に重要なことだ。

「マッチング拠出」で積み立てを教える

子供たちのほとんどが、稼いだお金を貯めておくべきだということを知っている。その重要性についてお説教をしても、効果はない。子供にお金を自分で管理していると実感させ、自分なりのお金との付き合い方を学ばせるのが有効な方法だ。

「年金口座」を作り、子供が1ドル入金するごとに親も1ドルを入金することを長期にわたって続ければ、貯蓄に関して適切な考え方をするように導くこともできるだろう。また、早い時期から投資を始めることの力は計り知れない。15歳や20歳から運用を始めれば、50歳までにかなりの金額を貯めることができる。

「将来の自分」を考える

また、親は子供に将来について考えてみるよう促すべきだ。気持ちの上で今の自分と将来の自分自身とつなぎ合わせて考えることができるようになれば、お金ともうまく付き合うことができるようになるだろう。

年金口座について説明するとき、親は子供に貯蓄への意欲を持ってもらいたいと考えるはずだ。それは同時に、大人になってから関わるもの(企業型確定拠出年金など)について知る機会を子供に与えることでもある。

40歳、50歳、60歳、それ以上の年齢になったときのことについて子供に考えさせることを、親はためらうべきではない。10代のうちから老後貯蓄を始め、その最大の効果を得られるようにすることは、子供の将来につながることだ。

「経済的な自由」を与える

親が子供の夏休みのアルバイトをきっかけにこうしたことを教えるのは、子供に貯蓄の短期的、長期的な重要性を理解してもらうための素晴らしい方法だ。子供がお金に関してうまくやっていけるようにするためにも、重要なことだ。

個人向け金融情報サイト、バンクレート・ドット・コムが先ごろ発表した調査結果では、回答者の24%がお金に関する最大の不安について、「老後に向けた貯蓄ができていないこと」と答えている。今からお金について教えることで、親は子供が将来、こうした不安を持たずに済むよう支援することができる。

編集=木内涼子

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