ビジネス

2019.07.15

慈善活動でも注目集める米ビスタ、投資規模をさらに拡大へ

富豪のブライアン・シェス Gettyimages


エンデバー・ファンドは今後、企業のプライバシーやコンプライアンス、ビジネスに関する意思決定のためのアナリティクス、新しいリスクモデリングなどに関連したソフトウェアを手掛ける企業をターゲットにしていくと考えられる。

クラインによれば、「企業はますます、資金だけでなく運営に関する専門知識や支援を提供できる投資パートナーを求めるようになっている」という。

また、ヤン・スチュワートは、「エンデバー・ファンド2号をクローズしたことで私たちは、現時点で最も将来有望で、急速に成長しているエンタープライズソフトウェア企業を特定して投資し、前進させることにおいてより好位置につくことができた」と述べている。

注目される創業者個人の活動

ビスタはソフトウェアとPE投資の分野において、大きなニュースを提供し続けている。そして、2人の創業者はまた別の分野でも、同社を非常に大きな存在にしている。

シェスは7月初め、俳優のレオナルド・ディカプリオと慈善活動家のローレン・パウエル・ジョブズと共に、気候変動対策への世界規模での取り組みを目指す「アース・アライアンス(Earth Alliance)」の立ち上げを発表した。

スミスは5月、アフリカ系米国人のための高等教育機関として設立された「歴史的黒人大学」の一校で、ジョージア州アトランタにあるモアハウス・カレッジの卒業式で講演し、卒業生全員の学生ローンの返済を肩代わりすると表明。世界中のメディアがこれを大きく報じた。

編集=木内涼子

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