いざウォークマンを手にし、同じように車内でウォークマンを使おうと思ったが、生意気に見えるのではないか、かっこつけているんじゃないかという自意識が過剰に働き、なかなか踏み切れなかったことを覚えている。
そんな時も、楽しい時も、辛い時も隣にいてくれたウォークマン。ウォークマン発売から40周年を迎えGinza Sony Park(銀座ソニーパーク、以下ソニーパーク)では7月1日から9月1日まで「WALKMAN IN THE PARK」が開催されている。
銀座の一等地に公園をつくるという発想
7月1日、一般公開に先駆けメディア向け内覧会が開かれた。ソニービル解体後、初めて訪れたソニーパーク。地上階はベンチや木が生い茂り、名前の通り公園のようなつくり、そして日本屈指の地価を誇る銀座の一等地に公園をつくる発想にワクワクしていると、幼い頃の思い出が蘇った。幼い頃よく親に銀座へ連れて行かれた僕にとって、ソニービルは心踊る場所だった。
地下2階の通称、ソニプラ(ソニープラザ、現在はPLAZA)では初めて目にする海外の文房具やお菓子を見るのが好きだったし、ソニー製品を心おきなく見ることができる場所だったからだ。ソニーパークは、ソニービルをリニューアルする間の2018年8月から2020年秋までの期間限定だ。
1979年に発売された初号機から最新のウォークマンまで約230台が壁一面に飾られた「Walkman Wall」を背に会見にのぞんだソニー企業株式会社代表取締役社長/チーフブランディングオフィサーの永野大輔は「ソニーのDNAである『遊び心』をこの場所にインストールしたいという思いを込めてソニーパークをつくった」と語った。来園者へのアンケートでも、ソニーパークに感じるものの1位に「遊び心」という結果になったという。
また、6月末時点で来園者数は345万人とソニービル時代よりも1.2倍アップしたという。ソニーパーク内では会見当日時点で、アーティストによるパークライブが89回、中小さまざまなイベントが180回以上これまでに行われている。