キャリアに行き詰まったとき 打開のための5つのステップ

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あなたは、満足できないキャリアで表面的に成功しているように感じるだろうか? 振り返ってみると、大学卒業後最初の仕事を受けた理由は給与の高さや福利厚生の手厚さ、あるいは安全な仕事に見えたことであって、その仕事に情熱を持っていたからではないことに気づく人は多い。

あなたは、常識的ではなく取るに足りないものに見えたという理由から、自分がやる気を持っていたことから離れてしまったのかもしれない。そして気づかないうちに、自分が好きではない分野で企業の出世の階段を登っていることに気づく。ある日目覚めると、自分が本当に求めているのは充実感であることに気づくのだ。これがあなたに当てはまると感じた場合でも遅くはない。行き詰まりを解消し、キャリアを明確にするため実践できる5つのステップは次の通りだ。

1. 一歩引いて考える

キャリアを明確にする最初のステップは、「なぜ」に答えるところから始まる。なぜキャリア変革を遂げたいのか? 現在のキャリアに関して好きではないことは何か? 逆に好きなところは何か? 同じ分野で何年も働いてきた場合、何かしら好きな部分があるはずだ。この段階では、深い内省が必要になる。自分の強みや弱み、価値観、好きなものと嫌いなものを理解するためには一歩引くことが必要だ。評価することの効果を甘くみてはならない。エニアグラム(性格診断法の一つ)などの分析は、自分自身や他者を理解するための強力で見識にあふれたツールになり得る。

2. 視点を変える

あなたがこれまで一つの責任あるキャリアを長年続けてきたとすれば、主に心ではなく頭で考えてきた可能性が高い。この段階では、頭から心へと基準を変化させることが必要だ。頭で考える際に基準となるのは過去の経験と未来への期待だが、心には基準点はない。そのため、新たな可能性や物事のやり方に開放的になるには、過去の経験を超えることが必要だ。禅師の鈴木俊隆は「私たちは何も期待しないときに自分自身になれる。これこそ、一瞬一瞬を精いっぱい生きる方法だ」と語っている。

3. ブレーンストーミングで選択肢を考える

あなたが若かった頃のことを考えてみよう。楽しんで行なっていたことや得意だったこと、人から褒められたこと、趣味は何だっただろう? あなたをよく知る人と話し、相手の見識を得よう。自分が楽しめることと得意なことの間の交差点を見つけること。

最近は、ほぼあらゆるものからキャリアを作り出すことが可能だ。キャリアを明確にするにはまず、可能性に対して心を開くこと。この時期は、あなたが脇道にそれないよう支援してくれるメンターやコーチを見つけるのに適した時期かもしれない。
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翻訳・編集=出田静

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