ビジネス

2019.07.13 19:30

クラウド業界の新ビリオネア「Twilio」創業者が歩んできた道


顧客にはHuluやウォルマートも

他のテックスタートアップもTwilioの利便性と可能性に着目している。例えば、Huluはプレミアムプランをリリースした際、Twilioを使って新規顧客向けのコールセンターを立ち上げた。また、ファイル共有プラットフォーム「Box」は、Twilioを利用してテキストメッセージによる二段階認証を導入した。ウォルマートもTwilioを使って買い物客の携帯電話にその日のお得情報を送信している。

現在、Twilioのプラットフォームは、180ヶ国のユーザーに利用されている。同社の売上高は、2014年の8880万ドルから2018年には6億5000万ドルまで増加した。また、アクティブユーザー数は同期間に1万7000弱から6万4000まで増加した。

2017年から2018年の1年間で売上高は63%増加した。一方で、純損失は6370万ドルから1億2190万ドルに拡大した。Twilioは使用量に応じて課金しており、ユーザーが増えれば、同社の売上も増えることになる。このため、投資家は同社の成長性に自信を持っているようだ。

ローソンは、2019年4月の第1四半期の業績発表で、次のように語った。「我々は、ITコミュニケーションの中で最大の市場に革命をもたらすという、一世一代のチャンスを目の前にしている。現在はまだ第一歩を踏み出したに過ぎない。私はチームのことをとても誇りに思い、今後の道のりにとても興奮している」

編集=上田裕資

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