外国暮らしで変化した価値観、子育て シアトル在住の浜中有美子氏に聞く

浜中有美子さん


私は日々「あっ」と感じたことをブックマークしてフォルダに入れていくのですが、だいたい食べ物や心理学的なことばかりぱんぱんに膨らんでて、他のフォルダはあんまり貯まりません。フォルダの中のノートの数を眺めて、「私の興味はそこにあるのかー」とびっくりしたことがあって。
今の会社は飲食業界ですし、ボランティアでメンタルヘルス系NPOのお手伝いもしています。やっと、自分の「面白い」を我慢せずに、大事にできるようになってきたのかな、と思います。


子供たちによる企画・運営のレモネード売り。収支はトントン。

──では、この先は? 

日本を出てからのこの17、8年で腹が据わった気がします。何も知らなかった人間が外国に住むようになって「人生はフェアじゃない、変えられないものは変えられない。だから変えられるところを変えるしかない」ということに気づいた。日本の外にいられることには感謝しているけど、ずっと外にいるかはわかりませんね。 子どもが手を離れたらもう一度日本に、時々帰省するだけじゃなく数年スパンで住んで、何かこれまでの経験を生かせればと思います。 

──今帰ったら、たぶん昔住んでた時から全然違う目でいろいろな物事を見られるでしょうね。

子どももいるし、全く違う視点でしょうね。 

連載:海外事業家に聞く、人生の決め方
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文=クローデン葉子

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