外国暮らしで変化した価値観、子育て シアトル在住の浜中有美子氏に聞く

浜中有美子さん


 今の学校も普通の公立小学校ですが、中国系・インド系を中心としたアジア系が半分以上いて、シンガポールから引っ越してきても全く違和感がありませんでした。

子供にとって一番大きかったのは、シアトルに戻った時、まず私が仕事を決めていたことでしょうか。夫は1年ほど会社勤めから離れていましたが、それが子供にとってとても良かった。夫と息子はとても仲が良いので、一緒に自転車乗ったりキャッチボールしたり。小学校低学年の頃にお父さんと仲良く過ごす時期を作ってくれたのが、結果的にとても良かったと思っています。

──うちも上2人が男の子で、私は家で働いているので物理的には家にいるけど、やっぱり小学生の男の子は身近な男性のロールモデルが必要なんだな、というのをすごく感じます。 今はどんなお仕事をされてるんですか? 

和食系の飲食業で、アメリカでは立ち上げてまだ数年で、ここから大きくしようとしているところです。私は店舗オペレーション以外、財務や人事などの管理部門を全てやっています。初めてぶつかる難題もありますが、シンガポール時代に鍛えられたおかげで、何とかなってます。また、日本で新卒で大企業に就職すると、配属先で「一年生のカリキュラム」といったものがありますよね? 当時叩き込んでもらったことが、その後もずっと役に立ってます。

──人の縁を引き寄せるのが上手ですよね? 

意識して引き寄せているつもりはなくて、毎日100%あがきながらやっているだけですが、たまに「こういうポジションがあるんだけどやってみない?」という話がくるんです。面白い仕事ができるのであれば、会社の規模やポジションはあまり気にならない方かもしれません。
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文=クローデン葉子

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