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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

ランボルギーニ・ウラカンEVO

ジョン・デンバーが歌った。「私の五感を限りなく魅了してくれる」と。今週、富士スピードウェイで乗ってみたランボルギーニ・ウラカンEVOが僕の五感をフルに魅了してくれた。その爆発的な加速性、吠えるエンジン音、その本革の匂い、高速コーナーで感じるGフォース。これこそが、ウラカンEVOの世界。

しかし、このウラカン・シリーズの最高傑作にたどり着くまで、長い道のりがあった。正直なところ、2014年に登場した初代ウラカンは、自然吸気のV10エンジンが素晴らしかったものの、コーナリング性能やスリル度は、ライバルのフェラーリやマクラーレンに劣っていた。

2017年に出たウラカン・ペルフォルマンテはその欠点を補った。初代ウラカンの610psのエンジンパワーを30psアップさせると同時に、軽量化を図り、可変エアロを追加させたサーキット・エディションだ。そのサーキット向けのペルフォルマンテはなんと、2017年に名門ニュルブルクリンク北コースで6分52秒と、市販スポーツカーとしての最速ラップを記録した。



今回、ラインアップに加わったウラカンEVOは、そのペルフォルマンテの640psのV10を受け継ぐと同時に、新しい頭脳であるというLDVIが搭載。(LDVIの詳細は後ほど)。外観的な最大の違いは、エアロのデザインだ。簡単にいうと、ペルフォルマンテの(可動)アクティブ・エアロの代わりに、EVOに新しく採用される固定式リアウィングなどエアロパーツのおかげで、ダウンフォースは7倍向上している。

しかも、「ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ」(通称LDVI)は、同車の頭脳と言える。手短に説明すると、LDVIは、EVOの4WDや4ホイール・ステア、サスペンション、ブレーキ・ベクトリング、コーナリング、スロットル開度などの最適な動きを1秒に50回も瞬間的に計算してクルマのスリリングな走りを見守っている、と言えるだろう。

でも、ただ計算しているだけではなく、クルマの動きをフィード・フォワードの概念を採用し、ドライバーの運転意思を20ミリ秒単位で先読みし、ボディコントロールを予測する。

文=ピーター・ライオン

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