落第者が続出? 「定年退職」に関する10問のテスト

Getty Images


6. お金以外の問題に関する計画を立てましたか?

老後の計画については、残念ながら大半の人が「どのくらいの貯蓄が必要か」「資産をどのように分配するか」に関するものだと「誤解させられて」いる。そのため、自分自身の個人的な問題には意識が向いていない。

だが、本当の老後計画は、退職後の人生における社会的、身体的、精神的、経済的な側面の全てを含めたものであるべきだ。仕事を辞めることは、私たちの心にぽっかりと開いた大きな穴を残す。私たちは、職場でのアイデンティティーや人間関係、物理的な活動その他に代わるものを得る必要があり、そのための計画を立てておかなければならない。


7. 自分がいつ死ぬか分かりますか?

悪ふざけのように思えるかもしれない。だが、この質問の重要なポイントは、多くの人は退職するとき、自分がしたいことをいつでも、いくらできると考えていることだ。そのため、自分にとって重要なことに優先順位を付けない。そして、やりたいことが残っているうちに病気やけが、孤独などによって実現できなくなり、後悔することになる。

人生の残りの時間があと48時間しかないと言われたとき、あなたは何をしなかったことに後悔するだろうか?書き出してみよう。

8. 家族を介護する準備ができていますか?

定年退職するとき、その後の計画に家族の介護を含めている人はほとんどいない。だが、社会が高齢化し続ける中で、家族の介護することになる人は増加している。全米退職者協会(AARP)によると、家族の介護をしている米国人は、人口の約16.6%に当たる約3980万人だ。この大部分(60%)を、女性が占めている。

退職後に自宅で自立して生活するためには、より良い医療・介護支援サービスを受けられる地域に暮らすことや、資金面での十分な備えをしておくことが特に重要だ。

9. 計画が期待外れだった場合の「次善の策」はありますか?

退職してすぐに、ボランティア活動やアルバイトをしようと計画する人は多い。問題は、ほとんどの人がそうした新しい活動について具体的には考えておらず、ただ何となく、何でもうまくいくだろうと思っていることだ。

そして、始めてみた後になって、予想外にストレスがたまる状況に身を置いていることに気づく。新しい生活に期待をかける前に、在職中からさまざまな場所でボランティア活動をしたり、パートタイムでいくつかの副業を試したりしておくことが役に立つはずだ。

10. このテストは良いものだと思いましたか?

最後の質問は、あなたが退職計画をどのように捉えているかを明らかにするものだ。定年退職に伴うお金以外の問題について、多くの人たちは「何とかなるだろう」と思い、難しい問題への対応を先延ばしにしたり、避けようとしたりする。

実際には、こうした問題は大抵の場合、何とかなるものだ。ただ、問題は良い健康状態で過ごせる退職後の最も良い時期を、その後について考えることに奪われてしまうということだ。

編集=木内涼子

ForbesBrandVoice

人気記事