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抗議するアマゾン従業員 / Getty Images

毎年7月に開催されるアマゾンの特売セール「プライムデー」を楽しみにしている人は多いだろう。しかし、今年も7月15日から開催されるこのセールは、アマゾンの倉庫で働く人々にとっては別の意味を持つ。

米ミネソタ州シャコピーの倉庫で働くアマゾン従業員らは、プライムデー初日の15日に、6時間のストライキを計画中だ。彼らはアマゾンが労働者に科す、過剰なノルマや、安全面の配慮のなさ、不安定な雇用条件に異議を唱えている。

2016年にケニアから米国に移民し、アマゾンの倉庫で働いているHibaq Mohamedは、「私たちはマシンのように働かされている」と話す。今回のストライキを組織したMohamedはムスリムだが、アマゾンの倉庫では勤務時間中に宗教上の理由で休憩をとることも許されていないと訴える。

一方でアマゾン側は、これらの指摘が根拠を欠いたものであり「当社は既に従業員の求めに応じている」と述べている。「アマゾンは適切な労働環境を与え、1時間16.25〜20.80ドルという高額な報酬と包括的な福利厚生を与えている」と同社の広報担当は語った。

「アマゾンの倉庫の賃金や福利厚生、労働環境はシャコピー地域に限らず、全米の小売業界の水準を上回っている。希望者には当社の施設内を見学してもらうことも可能だ」と広報担当は続けた。

アマゾンの労働環境に関しては、以前から議論が続いている。昨年も欧州のアマゾンの労働者らがプライムデーにボイコットを行い、悲惨な労働環境や過酷なノルマがもたらす精神的プレッシャーを訴えていた。彼らは長すぎる労働時間に対し、適切な補償を受けていないと主張していた。

シャコピーの倉庫では今年3月にもストライキが実施された。ストの参加者のFaizal Dualehはフォーブスの取材に、「抗議活動に参加したことをマネージャーに知られた結果、解雇された」と述べていた。

15日に実施されるストライキは、米国のアマゾン従業員がプライムデーに実施する初めての抗議活動になる。

アマゾンは、抗議活動がプライムデーの運営に直接的な影響を及ぼすことはないと述べている。しかし、同社の独占的地位に懸念を示す政治家や、世論の圧力はさらに高まりそうだ。一部の専門家らは、アマゾンは税優遇措置を受けている一方、そこで働く労働者は十分な食事やヘルスケアを賄えるだけの報酬を得ていないと指摘している。

編集=上田裕資

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